IT化が進み情報時代となった現代は、ITサービスの優劣が企業の盛衰を左右するようになりました。そのための有益なガイドとして活用されているのがITILです。

　ITIL^®は、情報戦略から設計・調達・移行・運用まで、すべてのIT関連業務の範囲をカバーした、ベストプラクティス集です。技術的なノウハウだけでなく、これまで曖昧であった組織機能・組織構造や用語の定義も明確にしています。

　このため、情報システムやネットワークを利用した、ITによるサービスを提供する企業の理想的な姿の見える化に成功しています。　IT Infrastructure Libraryの命名理由は、そこにあります。

　現在は、多くの企業で採用され、国内でも事実標準として普及が進んでいます。また、ISO20000のベースともなっています。

　しかし、初期のITIL(Ver.2)が、運用と保守のみを範囲としていたため、「ITILは運用と保守のベストプラクティス」という狭く古いイメージが一部には残っていて、活用していない企業があることも事実です。

　ITIL^®は、イギリス政府が策定しています。ビックユーザであるイギリス政府は、英国最大のITサービスの受益者です。

　その立場から、提供されるITサービスの理想的な姿をまとめ、供給者であるプロバイダーに提示したものです。

　ITが普及し始めた1980年代、イギリス政府はITへの投資に対して期待した効果を得ることができなかったことから、ITの運用に関する調査を行いました。プロジェクトチームを結成してITを有効活用する企業の先進事例を調査しました。

　その結果、模範的なベストプラクティスの収集からIT運用をノウハウ化して、IT投資に見合った「ITを活用して業務の遂行を援助する方法論」として、体系化されたガイドラインを公表しました。ITILの誕生です。

　イギリス政府は、その後もさらに改良を続けています。2007年には、対象業務範囲を戦略・調達・設計・移行にも拡大したVer.3を公表し、2011年にはその充実を図りました。

　したがって、ITIL^®を導入し準拠することは、ユーザの求めに近づくことであり、一般企業においても極めて有益です。

　EXIN認定のITIL研修機関である株式会社アークでは、ITILの認定試験合格をサポートする各種セミナー・研修を行っております。
いずれの試験も合格率99%以上と驚異的なダントツの実績を誇り、国内で唯一の、最低価格保証や合格あんしんオプションやお試しオプションなど、受講者目線の研修をご提供しています。

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