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秘伝の極意書「5点の肢・選択の三段論法」

株式会社セキュアイノベーション  
溝淵 理史

1.動機

ITILエキスパート合格者

 現在恵比寿に本社を構えるソフトハウスで社内向け講師をしております。

 アーク様の門をたたく前に、前職でv2 Foundation、v2 Practitioner RC、v3 Foundation Bridge、v3 Intermediate RCV(2007Edition)の資格を取得しておりました。

 今考えると、なんて効率がわるい取得方法だったのでしょうか!

 ですが、現職の会社はITILのオフィシャルサプライヤですので、入社面接を受けた時に、上述とおり上級資格を取得済みであったことが幸いしてお世話になることができました。

 そこで、せっかくですのでITILを極めたいと思い、Expertの資格にチャレンジすることにしました。

2.研修機関の選定

 正直、あまり気合を入れては探しませんでした。

 「ITIL エキスパート」で検索して、TOPに出てきたアーク様を確認し、動画の「ITIL®ITILエキスパートはこうして合格する」を閲覧させていただき、RCVのとき受講した研修機関よりも良さげな感じを受けました。

 また、他の研修機関なら通常は5日間も研修で拘束されるところを「最大2日間研修+Eラーニング+課題提出」で修了となるのも、まとめて長期間職場を離れられない私には向いていました。

 というわけで、アーク様に決定しました。

3.研修、試験

①オリエンテーション

 初日のオリエンテーションは合格するためのノウハウがぎっしりでした。これを聴講するだけでも大きな価値があります。

 初めに受講した研修機関では、これに相当する講義はありませんでした。そこの研修は、科目ごと普通の試験と同じようにコア書籍をダイジェストしたテキストを読んで、講義を聞いて、参加者同士でディスカッションしていました。

 今になって言えるのは、「それは必要。しかし、ITILエキスパート試験に合格するには、それだけでは絶対に不十分。」もっと重要なことがあるということです。

 アーク様で提供されるノウハウのひとつにA4版1枚の「5点の肢・選択の三段論法」という秘伝の極意書があります。"5点の肢"とは、4肢選択問題の満点の肢の意味です。この満点を取るためのロジックが簡潔にまとめられています。この三段ロジックを追って行けば、容易に5点が取れるのです。

 他の研修機関で行ってきたITIL研修の内容は、秘伝の極意書に書かれた面積でいえば、全体の1%に過ぎません。ITILエキスパート試験の目的の99%は、そこではなかったのです。

 荒川先生が時々言われる「ITILエキスパート合格に、コア書籍は不要。」は、少々言い過ぎとは思いますが、発想の転換です。

②RCV移行実践能力

 前述したとおりRCVは他の研修機関で取得済みでしたが、試験勉強とかも久しぶりですので慣らしの意味も込めて、勉強を実施し、スクーリングを受講しました。以降のインターミディエイト取得勉強のために大変役に立ちました。

 ケーススタディ用の資料をパワーポイントではなく、数行のメモ書きにしていたのは私ぐらいじゃないでしょうか・・・。

③OSA運用実践能力~PPO計画実践能力

 前回のRCVの失敗を踏まえ、しっかり準備してスクーリングに望みました。しかし、しっかりしすぎたか!? ケーススタディ用の資料、後ほど自分で講習するための教材も兼ねての作成を目論んでましたので、5分のプレゼン時間では到底足りないような資料を作ってしまったりしてました。それも荒川先生にはしっかりバレてしまっていたようで・・・。

 そのような状況でしたので、ケーススタディ用の資料はいつも私が最後の提出だったようで、毎回配布資料の最後尾を定位置にしていました・・・

 全体的に1日目はケーススタディの株式会社シンセン組へのプレゼン合戦です。これを通じてITILへの理解が深まりました。

 2日目は模擬試験問題を元に問題の解き方のコツ、考え方を解説していただきました。この時のアドバイスが試験に非常に有効に働き、簡単に合格することができました。

 「何だ。簡単じゃないか!」

④MALC全体管理能力

 PPO受験後、2ヶ月余裕があったはずなのに、なぜか課題提出がギリギリ・・・。まあ、私の不徳の致すところでございます。

 MALCは、2007Editionまではこれまでのインターミディエイトと同じ進め方で合格まで行けたようですが、2011Editionでは難易度が上がったのでそのやり方では難しくなったようです。ですので4科目のインターミディエイト研修とは進め方ががらりと変わり、全く違いました。
 1日目から・・・ おっと、ここから先は企業秘密でしょうか?

 私から言えるのは、アーク様のやり方でなければ、MALCの合格は非常に難しかったであろうという実感です。よく考えられた研修です。

⑤全体を通じて

 もちろん受講者個人の努力も必要ですが、累計の合格者率100%を誇る原動力である荒川マジック炸裂で、アーク様で受験した4科目は、点数に余裕をもって合格を獲得することが出来ました。

4.おわりに

 うれしいですよね! EXINから試験結果発表のメールが届いてドキドキしながらログインして、「1つ、あるいは複数のEXIN試験に合格しました。おめでとうございます!」と、表示されるの。これは、研修終了をEXINが確認するまでの、ある意味期間限定の表示です。ですので"魚拓"をとっておくことをお勧めします。

 ITIL EXPERTの資格を取得することはできましたが、これからも自分の仕事を通じて、さらに能力を高めていきたいと思っております。

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