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ITILへの再チャレンジ
5科目ストレート合格
株式会社アーカス
土屋 強
1.はじめに
私は、これまで運用管理システムの設計・構築に20年にわたり従事してきました。主に監視やバックアップシステムの構築が主体でしたが、インシデント管理、問題管理、変更管理、構成管理など、ITILのOSAやRCVの領域に関する業務の設計・構築にも携わってきました。
ITILの資格としては、2009年にv2のファンデーション、同年にv3のファンデーションを取得しましたが、エキスパートについては金額や期間面、難易度からも取得は諦めていました。
このような状況の中で、今年からまたインシデント管理などのITSMツールを使用したプロジェクトに本格的に参画したことをきっかけに、自分がITILを本当に理解できているのかといった疑問が浮かび始め、改めてITILエキスパートを目指してみようと決心しました。
2.アーク様を選んだ理由
ITILエキスパート研修受講にあたり、10数社の研修サイトを比較してみましたが、どの研修機関も金額はほぼ同じで軒並み高く、また内容面では、実際は研修を開催している会社の裏で別の研修機関が実施しているケースも多く、コース開催期日以外の試験情報も乏しくて、比較の参考にならないような状況でした。
その中で見つけたのがアーク様でした。合格率100%を前面に、金額面ではお得なコースを掲げ、コース日程も毎月2日の集合研修という業務調整がつきやすい形で、他社とは異彩を放っていました
調べていくと、講師の荒川様がitSMF Japan コンファレンス/EXPOで「ITIL®エキスパート試験はこうして合格する」といった講義もされているといったことも発見し、早速電話で情報を収集してみることとしました。
電話には講師の荒川様が出られたのですが、軽く聞くつもりが30分以上にわたり丁寧にコース内容から、試験の特徴、何故アーク様の実績が高いのか、といった点を論理的かつ熱意を持って説明していただき、電話を切った時には十分納得し、アーク様への申込みの準備に入っていました。
アーク様には迷惑かも知れませんが、受講を考えている方には、一度電話されることをお勧めします。
3.ITILエキスパート研修内容
アーク様の研修内容については、オリエンテーションやディベート形式の講義がどれだけ特徴的で有効かつ優れているかについて、他の方が合格体験記で既に数多く書かれていますので、自分は提出課題について触れたいと思います。
提出課題は、基本的にコア書籍の内容の理解を確認するための課題と、シナリオから問題を解決しディベートで使用する課題の2種類があります。どちらも講義やe-learningを聞いて書き写すだけの一方的なものではなく、自ら調べ、考えることによる能動的なトレーニングのため、頭への残り方が全く異なると実感できました。
また、実際のITILエキスパート試験が一つ一つの用語を正確に覚えて回答するといったものではなく、あるシナリオを読んでITILのベストプラクティスを選択するというものなのですが、シナリオに対する課題を解くことが正にこの流れに沿っており、このように習慣づけをおこなうためのトレーニングとしても最適で効果的であると実感しました。
4.ITILエキスパート試験
試験については、前にも述べましたが個々の要素を単純に覚えるのではなく全体を理解する必要があるのですが、私はコア書籍を読み返すよりも、模擬試験+提出課題としてまとめた資料を試験前に見直すことを必ずおこなっていました。
なお、アーク様では基本的に(PCではなく)紙ベースでEXINの試験を実施するのですが、問題のシナリオや回答が長文であったりするため、荒川様流マーキングやメモを自由に記載できる紙ベースというのが本当にありがたいものということが理解できました。
また、最後のMALC試験については、他の4科目と異なりやはり見方が特殊で、講師の荒川様のおっしゃる通りの準備をすることが必要でした。
講師の荒川様が64種類ライセンス短期一発取得したノウハウが、全体を通じて生かされていることを、後から実感しました。
5.その他、ITILから学んだこと
ITILはv2の時から「運用」のイメージが強く、v3からのサービス戦略、設計といった上流部分に関しては、ファンデーションレベルで一旦学んだものの、やはり時間と共に主にOSAやRCVなどの運用に近いフェーズの知識ばかりが残っていました。が、今回改めてITILエキスパート研修を通して内容を深く理解することで、上流のSOA、PPOといった部分の重要性を理解することができました。
丁度ここ数年、自分もサービス企画に関する業務に少し携わっていたこともあり、実際の業務と照らし合わせることができたため、非常にすんなりと吸収することができました。
6.おわりに
結果としては無事5科目、一つも落とすこともなく合格となりました。研修参加前に他の方の合格体験記を拝読した際には、ストレートで合格するのは一部の優秀な人だけと正直思っており、自分としては最初の4科目で1回、MALCで1回位落とす位で合格できれば上々と勝手な目標を持っていたのですが、難関と聞いていたITILエキスパート試験に、自分がストレート合格するという信じられない結果で本当に驚きでした。
アーク様の合格率100%実績を信じて、講師の荒川様のアドバイスは聞き漏らさないようにし、そのとおりに実行したこと、提出課題へ真摯に取り組んだことが結果につながったとも思いますが、本当に感謝しております。ありがとうございました。