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勝兵は先ず勝ちて
ITILエキスパート合格体験記
5科目ストレート合格
データサイエンス株式会社
石井 努
<はじめに>
2011年末、会社の命によりITILエキスパート取得を目指すため研修機関を数社調査しました。その結果を一覧表にまとめて比較検討したところ、実績・教材・値段どれをとってもアークにアドバンテージがありました。それでも疑問を払拭できないところがあり、直接アークの事務所に出向き話を聞くことにしました。
対応していただいたITILエキスパートでもある代表の荒川さんの第一印象は理論的な落語家といった感じでしょうか(?)様々な質問をさせていただきましたが、話が進むにつれて荒川さんに引き寄せられていったことを覚えています。
<オリエンテーション・講義について>
ITILエキスパートの研修機関をアークに決定し、私はその中でもITILエキスパート研修の一期生とのことでワクワクした期待感をもって最初のオリエンテーションに臨みました。その内容はITILエキスパートを受験するうえでポイントとなる部分を非常にわかりやすく捉えていて、凝縮された内容となっていました。このオリエンテーションは任意とのことですが、これを聞き逃したら講義全体の3分の1くらいの価値を落とすのでは?とさえ思う印象を与える内容でした。実際、私は荒川さんに頼み込んで、1か月後に再度実施されたオリエンテーションも聴講させていただきました。後で分かったのですが、このような柔軟な対応をしていただける希有な研修機関です。
講義ですが、それぞれのインターミディエイト試験に対し2日割り当てられていました。この講義内容というのは株式会社シンセン組を題材にしたプレゼンテーションとディベート合戦です。幕末に生きた新選組の末裔が現代となった今日も様々な形で企業活動をつづけ、その企業にはいろいろな問題が発生、その問題をITILの視点から改善提案するといったもので、自論・反論を展開していく形式をとっています。予め試験の題材を与えられ、その問題に対してプレゼン資料を用意し講義に臨むのですが、その出来栄えによっては恥をかくことになるので、みなさん必死になって作成されていた印象でした。荒川さん曰く、「恥をかくことにより知識が身に付く」とのことでした。おかげさまで大変知識をつけさせていただきました。
<自習について>
この研修で提供されているアーク社オリジナルのテキスト「すご訳! コア書籍シリーズ」の読み込みを中心に学習しました。会社にitSMF版のコア書籍5冊が既にあり、最初はこちらのコア書籍で学習をはじめていましたが、英語から日本語への訳し方がおかしな箇所が散見され「読む」というより「辿る」に近い印象でした。「すご訳!コア書籍」を手に入れてからは読み易く、頭への吸収も早くなり、5科目ストレート合格の原動力になったことは間違いありません。
<試験について>
SOA~OSAの4教科については、マネージャの視座に立つことを徹底的に叩き込むことによって答えがみつかる出題パターンが多く、解法がわかると意外とすんなり解ける問題が多かったように思います。
4教科合格後に受験可能となるMALCですが、出題パターンが今までの試験とは明らかに異なります。まず視座ですが今までのマネージャ視点では得点できません。視座をさらに上位に移し、CEO・COO・CIOの視点とならなければ得点できない問題となっています。この感覚がわからないため苦労しましたが、解答の根拠となるキーワードは必ずコア書籍・すご訳シリーズに記載されているため、これらの読み込みは不可欠だと思います。
<最後に>
ITILエキスパート研修一期生といったこともあり、カリキュラム的に若干の手探り感はありましたが、全体を通じてアークの研修・講義の質の高さ、おもしろさは申し分ありません。講義からは少し脱線するようなエピソードをところどころに挿入し、受講者の頭をリフレッシュさせてもらいましたが、それらのエピソードも知識の深化に役立ちました。たとえば孫子の兵法、日本海海戦の話、第二次世界大戦の話、荒川さんの武勇伝・・・。
孫子の兵法から引用させていただきます。
「勝兵はまず勝ちて而る後に戦いを求め、敗兵はまず戦い而る後に勝ちを求む」
アークのITILエキスパート研修を選択した時点で、受講者はこの言葉を実感できるのではないでしょうか?
最後になりますが研修をご一緒させていただいた皆様には的確なご助言をいただき深く感謝いたします。どこかでお会いできた折にはお気軽にお声掛けください。ありがとうございました。