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ITILマネージャ合格者の声
61点! 高得点で合格したノウハウは、ミスターX
はじめに
SSは比較的早くパスしたのですが、SDには、正直苦心しました。今回やっとパスしましたので、このSDを中心に体験記を書きました。皆様のご参考になれば幸いです。
SDで苦心しました
SDは何回かトライしましたが、最高でも40点でした。赤本を中心に自分としては勉強して試験に臨むのですが合格しません。一時は「採点の方がおかしい」とまで思ったほどでした。しかし、そんなことはない(当たり前ですが)はずです。今までの自己流アプローチを振り返って見ました。何がいけないのか、何を忘れているのか。研修の内容と何が違うのか? 大きなことを一つ忘れていることに気がつきました。ITILマネージャ研修機関の株式会社アークの社長で、自らもITILマネージャ有資格者である荒川さんが、研修の中で繰り返し、繰り返し言っている、ミスターXを納得させているのかという観点です。
ミスターXとは、何者?
「ミスターXは、CMJ社の役員です。会社の業績向上・課題解決には異常なほどの関心を示し、そのためのITの活用話なら聞いてくれます。しかし、ITの細かなテクニカル面には関心がなく、そっぽを向いてしまいます」。このミスターXを納得させることができれば、ITIL マネージャ試験に合格するという荒川社長の発案です。
ミスターXを納得させてきたか
これまでのアプローチを振り返ってみて、「私は基本的に技術者だ」と思い知らされました。 たとえば、「XX管理がCMJ社の企業目標達成にどのように貢献するのかを説明せよ。」という設問を例にします。 これまでは、まずITILのXX管理の特徴はこうだと説明を行っていました。その後CMJ社の企業目標云々と記述を進めていきます。このアプローチは、試験時間が十分にあれば多分間違っていないと思います。ですが最初の技術的なところ、つまりXX管理の特徴説明で結構時間が掛かってしまいます。いや、こうではないとか、もっとこんな特徴があるとか。このあたりが技術者ですね。 ですが、ミスターXは、この部分にはあまり関心がないのです(同時に得点にもあまり貢献しません)。にもかかわらず、ここに多くの時間を費やしていました。ここでミスターXは、もうそっぽを向いていたのです。 つまり、肝心のミスターXが興味を持つ部分(得点に貢献する部分)は、時間にせかされ、CMJ社の具体的な説明さえも十分出来ていなかった。これが今までの解答パターンだと気がつきました。
答案の作成アプローチを変更する
「CMJ社の貢献のための具体的な課題や行うべきビジネス面の対応、ITの活用を、まず説明し、そのためにXX管理は何が支援できるのか」というアプローチに変えました。これならば、ミスターXは乗ってくるはずです。このアプローチの練習をしました。 次に、ビジネス面からのCMJ社のケーススタディ資料の精読を改めて行いました。 これまでに何回ケーススタディを読んだか分かりませんが、アプローチを変えると、新たな発見がありました。そして、CMJ社の課題の整理、企業達成目標のためのビジネス面やITサービスによる支援を整理しました。 とにかくCMJ社の役員であるミスターXを大いに意識して書きました。結果、今回は61点でした。今までからは有り得ない得点です。
このアプローチで間違いなし!
合格者の平均点は、51~53点くらいと聞いています。この得点から見ても、このアプローチで間違いないと思います。まず、ミスターXの喜ぶ答案にすることです。その理論武装としてITILの知識が必要となる。このような感覚で間違いないと思います。 以上、簡単ですが体験記とさせていただきます。この場を借りて、ミスターXのアイデアを考案していただいた荒川さん、アイテル塾(アークのOBは毎月勉強の場を持っています)の皆様のご支援を深く感謝します。
これからチャレンジされる方々の、ご健闘を祈ります。
株式会社ツムコン 代表取締役 津村正彦