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ITILマネージャ合格者の声
「ITILマネージャ研修」は、実は「CIO育成研修」だった。
合格してから改めて振り返ると、「ITILマネージャ研修」となっているが、実は「CIO育成研修」そのものではないかと感じます。経営戦略に沿った情報を提供する最適な仕組みを構築し運用する責任をもっているCIOが何をしなければならないかを紐解く研修ではないかと思う。
これからの情報システムは、「所有から利用」へといわれています。いかに情報が使える環境へとマネジメントすることが更に問われるようになってきています。
しかし、システムに関わっている人の中には、技術的側面の一方向から物事をとらえる癖が抜けない人が多くいます。(業務に役立つために)どのようなシステムを作るかより、(先進技術を駆使して)どのようにシステムを作るかに、短絡的に思いを馳せてしまいます。そういう人と会話すると、Whatではなく、いきなりHowが出てきます。
ITILは、これまでの経験に照らして、確かによく整理されており、非常に役に立ちます。ITILマネージャ資格への挑戦は、マネジメントを体系的に理解するのに非常に役に立ちます。
私は、ITILマネージャになる過程を経て、これまでのマネジメント経験を整理することができました。システムエンジニアやシステムアナリストから、肩書きだけでない、本当のマネジメントを行う立場になろうとする人には、是非ITILマネージャの資格を取られることをお勧めします。
「ITILマネージャ」合格への道
試験向けには、研修を通じて必要な知識を修得したことに加え、更に確実にITILの基本や考え方を頭にインプットし、それをマネージャ目線に合わせた解答を作るための準備を2つの局面に区分しました。
(1)前段 ITILのインプット
アークの研修では、テキストとともに、A3用紙にプロセス別に全体を鳥瞰できるようにまとめた資料(以下A3資料と記する)が提供されます。受験準備として、このA3資料を使って、全体像を掴みながらのITIL知識のインプット作業を進めました。
A3資料に書かれた事柄をそのまま丸暗記しても、記憶の定着率は上がりません。そこで、行間の背景を知って理解を深めるために、ITIL入門(TSO)と赤本・青本から、A3資料の行間に肉付けする作業を行いました。
赤本・青本の内容そのままの暗記ではボリュームが多すぎて、直接頭に入りにくいのです。A3資料で体系化された各プロセスに説明を加える形で肉付けを行うことは、プロセスの全体が見えるとともに、それぞれの事柄の意味や背景などが明らかになり、行間も分かりやすくなってきました。そうすると、A3資料をコアにしてITIL全体が頭に定着しやすくなってきました。
(2)後段 トップ・マネージメント向けのアウトプット
作成した解答が、「ITILの知識⇒ケースの反映⇒マネージャの立場⇒マネージャが感動」のどこまで盛り込まれているかで、得点が決まってくると、研修では強く教えられました。
この資格は、経営戦略に沿った情報を提供する組織作りをマネジメントできる能力を問うものです。私の場合は、「CIOやトップ・マネジメントをサポートするコンサルタント」と自分を位置付けて、解答を組み立てました。
「御社の組織がこのように良くなるには、この部署にこのプロセスや機能を導入すれば・・・」
「この事業のマネージャを選任する視点は、事業の特性や社員のスキルからして・・・」
上級幹部が納得するプレゼン資料、つまり採点者が○をくれる解答とするには、ITILのベストプラクティスを生かす下書きを作り、何度も何度も繰り返す練習が一番です。
本番と同じくボールペンで書けば、更に臨場感が高まります。
このようにして、得点67点で合格しました。
勉強期間中は大変ですが、努力は必ず報われます。みなさんもがんばってください。
アークITIL講師
株式会社ステージア 小岩 貞美