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ITILマネージャ合格体験記(小西氏)
合格体験談
まず私は、決して模範となるべき受験者ではありません、ということを宣言しておきます。
しかし、私のような勉強のやり方をして合格したケースもあるということで、私の経験をご紹介します。
<その気になればリスタートはいつでもできる>
私が研修を受けたのは、昨年7月です。直後にSSを受験しましたが、40点で不合格となりました。アークの研修後のオフ会で、アークの講師の荒川さんから、アイテル塾の塾頭を仰せつかってしまいました。研修以降、毎月1回のアイテル塾を毎月のマネージャ試験の前後に開催していました。アイテル塾では、どのような視点で回答するか、どのような勉強するか等の受験のためのテクニックの他、研修でやった問題や模擬試験問題の回答を分担して作成し、相互に意見を交換する等の活動をしておりました。しかし、自分の仕事が多忙であったため、アイテル塾のノルマの宿題はやりましたが、それ以上のことはしておりませんでした。
私が受験モードに入ったのは、今年V2の終了のスケジュールが発表されてからです。今年の8月末に受験することを決め、そのための準備をすることにしました。
1年も経っていましたので、幸か不幸かアークの研修で教えられたことはすっかり忘れてしまっていました。リスタートをどうするかを考えたとき、アークの研修で頂いたA3資料のことを思い出しました。この資料はよくまとまっています。これを覚えれば何とかなるかと思い、とにかく覚えて模擬試験を解いてみると、試験の問題にはそんなことはどこに書いてあったの?というようなピンポイントの問題があります。しかし、よくよく赤本、青本を読んでみると、どこかにそれに類することが書いてあり、答えを出せるようになっているのです。
<初心に戻って赤本、青本を読む>
しょうがないので、初心に返って赤本・青本を端から読み始めました。しかし、これが結構辛い作業です。赤本・青本のパートパートの記述はなるほどね、と思うこともあるのですが、ちょっと振り返ってみると何を言っているのかが分からない。分からないから覚えられないという悪循環に入ってしまいます。要するに、赤本・青本はいろいろな話題を寄せ集め、それをそれなりの構成にまとめただけ、というものらしいことが分かりました。
幸い、根っこの部分はアークの研修で理解していたので、アークのA3資料を頼りにして読むことにしました。お陰で、赤本・青本の構成の悪さに影響を受けないでポイントだけに着目して読み進めることができました。それでも辛かったので、速読用のICレコーダーを購入し、赤本・青本を読み上げて録音し、後から4倍速で聞くといった工夫もしてみました。声に出して読んでみると、赤本・青本の文章構造が分かり、いいたいことのニュアンスがちょっとは分ったような気がします。
<あなたの文章はCIOに説明できるか>
次の課題は表現力、文章力です。本番の試験で点数を貰うには、自分の回答をCIOなどのITマネージメント(取締役)に説明し、納得させられるように書く必要がある。これはアークの研修でもさんざん言われたことです。しかし、研修でそこそこ書けていても、本番の試験で書けるかどうかは別物です。私は、アイテル塾の場で合格した方に、とにかくアークの研修で使った問題、模擬試験の問題を自分なりに回答してみて、その内容、文章でCMJ社のCIO(自分の会社のCIOをイメージして)を説得できるかどうかを考えながら読み返すよう指導をされました。
この指導は私にとって非常に有効でした。説明をする視点(CIO目線)の問題だけでなく、読み手を考えた書き方をする必要があるということが分かりました。特に、どういう言い方をすれば経営者は感動するのかを考えました。これも、アークの研修で講師の荒川さんからさんざん言われたことではありますが。
<アイテル塾のお陰です>
今年の7月のリスタートから合格まで約6ヶ月。よく頑張れたと思います。このモチベーションが維持できたのは、アイテル塾の参加者、特に合格者の方々の叱咤激励のお陰だと思っています。アイテル塾も私が研修が終了した直後は、参加者も多く元気でした。しかし、時間が経つにつれ、それぞれの参加者の仕事が多忙となり、参加者が減少したまま、増えることもなく、ついに今年いっぱいで終了することになってしまいました。しかし、私にとってアイテル塾がなければ、マネージャ試験について、こんなに考えることも、議論をすることもなかったと思います。また、モチベーションを維持し続けることもなかったでしょう。つたない塾頭で皆様にはご迷惑をお掛けしましたが、これまでアイテル塾に参加して頂いた方々に大変感謝致しております。
これから、チャレンジされる方々も、最後まで諦めないで下さい。決して合格できない試験ではありません。リスタートして6ヶ月。SS二発目、SD69点で合格できた私が言うのですから間違いはありません。
振り返ってアークの研修内容は非常によかったと思います。問題はどこまで自分のものにできたかです。研修を終えられて時間の経っていない皆様は研修の記憶がまだ残っておられますから、私よりずっと簡単に合格できるはずです。皆様のご健闘をお祈りしております。
三菱総合研究所
小西 康夫